記憶 2
2回目の流産後、もやもやとした期間をしばらく過ごした。
嫌な自分が見え隠れ。
生理がきてガッカリ。
そして、、
再び妊娠。
産婦人科のお医者からは、流産を3回繰り返すようであれば不育症を疑います。
といわれていたため、詳しい検査は受けなかった。
検査薬で妊娠陽性。
期待しない。
産婦人科で胎嚢を確認。
期待しない。
再診までの期間が長い。
つわりが辛くなってきた。
心拍、、確認できた。
でも期待しない。
ダメだったときに辛くなるのが怖いから、期待しないで過ごしてきた。
つわりはひどいけど、それを人に話すことは控えていた。
あれだけ望んでいた妊娠。
つわりを感じているのはありがたいことだ。
弱音なんか吐いちゃいけない。
でも、やっぱりつらい。
体重はどんどん減っていくし、
気持ちもどんどん落ちていく、、
必死で仕事をこなし、帰ったら電気も付けずにソファにダウン。
真っ暗な部屋に横たわる私に驚く主人。
赤ちゃんの性別や名前、服などなどマタニティ雑誌に明るく載っているようなことは全く考えなかったし、そもそもマタニティ雑誌なんて買おうとも思わかなかった。
私の母はつわりがひどかったタイプであった為、そんな私を心配して新幹線で来てくれた。
青白い顔でやせ細った私は想像以上だったと後々話してくれた 笑
その時は食べられそうな料理をたくさん作ってくれて、気分転換にと買い物に連れて行ってくれた。
そこで初めて母に弱音を吐いた。
それがきっかけで、期待しない期待しないとネガティブに捉えていた妊娠を少しずつだけどポジティブに考えられるようになっていった。
マタニティ雑誌を買ったのはこの頃かな 笑
その後は順調に妊娠経過をたどることができ、無事に長女を出産。
妊娠、出産って本当にナイーブなことだと思う。
子どもを2人産んだ今、
流産が続いていた時に抱いていた気持ちはなくなり、当時は容易に口にしたくなかった経験を今はサラッと話すことができる。
でも、そんな自分に違和感を感じることもある。
その時は妊娠、出産、子育ての話を聞くともやもやとした気持ちになっていたけれど、今私は普通にその話をしている。
もしかしたら私の話によって誰かを傷つけているかもしれない。
人と関わるって難しい。
だから、忘れちゃいけない。
妊娠、出産の奇跡、
なかなか妊娠できないその時の気持ち、
流れてしまった命の芽が教えてくれたこと。